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「今」を頑張っているママとパパたち、そして頑張ってきたママとパパたちのための心ほっこりブログです。セントキルダビーチを風景にお届けします。
子育てをしていると時間があっという間に過ぎてしまいますね。夢中で子供を育てて、ある日ふと気が付くと「高校生の息子がいる人」とか「大学生の娘さんがいる人」になってたりします笑。子供が小さい時はその時そこにあることで一生懸命で、自分は子供と一緒に何をしたかなんて一つ一つ確認できないまま、次々と母親物語が展開していきます。で、ある日大きくなった子どもの口からすごく素敵な人生哲学のフレーズが出てきて、「あれ、それはどっかで聞いたことのあるセリフ?」と思ってよく考えてみたら、それは自分だったってことがよくあります。私たちが無我夢中で日々の生活を守ろうとがんばっていた時、子供はちゃんと親のことをを見ているんですね。そしてちゃんと母親、父親の人生観を受け継いでいます。
言葉の哲学を受け継がなくとも、子供が大きくなったとき、その生活や活動の中で 母親はもう一度自分の過去の言葉や想いに出会うことがあります。そんな時は、母親として頑張ってきた自分をやっと見ることができる素敵な時間の始まりです。私のもそんなことがあったので、ぜひ皆さんとシェアしたいと思いこの記事を書くことにしました。今子育て真っ最中というママにも、もう子育て終わって一息ついてるママにも、ぜひ心ほっこりな気持ちを感じていただけたらと思います:)
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ぶらりと思い出の旅に
私たち夫婦は1996年に日本からメルボルンに移住してきました。社会人としてまだまだ未熟だったにもかかわらず海外移住をして本当に無謀でしたが(このこともいずれ、くろねこ先生波乱万丈物語シリーズで書きたいと思いますが。)そんなんで全然お金がなく、永住権の申請も思うようにいかずにいた時、息子のうさぎ君が私たち夫婦のところへやってきました。なので、うさぎ君が小さかった頃は家計もかなり大変でした。
そのうさぎ君も今年で25歳にりますが、ロックダウン規制が解除されていた秋のある晴れた日に、うさぎ君が一人でカメラを持ってセントキルダビーチ (St Kilda Beach)にぶらりと出かけ、写真を撮ってきました。
うさぎ君はセントキルダビーチの隣町のエルウッド(Elwood)で生まれ、小学校に入る5歳までこの海辺の町で育ちました。なのでセントキルダビーチを含めたその近隣は彼にとっては思い出の残る場所で、とってきた写真とそれを見せながらしてくれた話が私の心をほっこりさせました。うさぎ君の写真は…全部、思い出の場面をまるではじめからフォトフレームに入れて撮ったような心ほっこりショットでした。
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小さな目で見たセントキルダビーチ
ブロックの合間に見えるちょっと忙しい人間世界。ちょうど子供の目の高さからのぞけます。うさぎ君が小さい頃は彼を自転車の後ろにのせてこの辺によくサイクリングに来ていましたから、うさぎ君はこんな風にブロックのフォトフレームから世界をのぞいていたのかもしれません。
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こんな風に自転車を止めて、桟橋を散歩したのかもしれません。アーティストが思い出を描くように、写真にもやっぱり撮った人のノスタルジックな気持ちが反映するんでしょうか。
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これもまたうさぎ君には不思議な物体だったのでしょう。これも年季が入ってますねえ。水かさが夕方と朝では随分違くなり、ビーチでの過ごし方も午前中と午後では違かった記憶があります。
セントキルダビーチ桟橋での思い出
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セントキルダビーチというとやっぱりこの桟橋の上立ってるSt Kilda pier & Kiosk(カフェレストラン)でしょう。若い国を代表するオーストラリアでは、20世紀初頭に造られたこの場所は大切な歴史的スポット。このチャーミングな建物は1904年に建てられ、メルボルンのシンボル的なスポットとしてずっとメルボルンっ子に愛されてきました。ところが不幸なことに2003年の9月に火事で建物が焼けてしまい、その後しばらくその痛手を残したままそこにありましたが、2005年にオリジナルの建物のベースにして新しく建て直され、St Kilda pier & Kioskがまた復活しました。私たち家族はこの海辺の町から2001年にメルボルン東部の郊外にに引っ越しましたから、火事のニュースもテレビのニュースで知って、まだ小さかったうさぎくんよりも私たち親のほうがちょっとショックを感じたのを覚えています。それでもうさぎくんは(お金がない日々でしたが、それでも)特別な日には、Port Philip図書館のストーリータイムに参加した帰りにこの桟橋カフェに立ち寄って、ホットチョコレートを一つだけ注文して、くろねこ母さんと一緒に飲んだのを、なんとなく覚えているのかもしれません。ここもやっぱり、うさぎ君にとっては小さい頃の思い出の場所です。
青春のルナパーク(笑)
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ルナ. パーク(Luna Park)は、どちらかというと、うさぎ君が高校生になって何回か友達と遊びに来た思い出のほうが大きいかもしれません。ルナ. パークは 1912年に建てられ、アイコンである木造建築のローラーコースターがまだ現役で動いています。とても小さい遊園地ですが、これもメルボルンっ子にとっては大切な故郷のシンボルです。
青色絵具をこぼしたセントキルダマリーナ
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セントキルダ. マリーナ(St Kilda Marina), うさぎ君、これはいい写真とりましたねー。空の青さと太陽の光とそれによって作られる影で水の色が一層深みのある神秘的な色になってます。こういうショットが取れたのも深い思い出の効能でしょうかね?うさぎ君が小さかった頃も、この海と空とボートたちが描く限りない美しさに幾度となくインスパイアされたのかもしれません。子どもはそれを純粋な感覚で受け止めることのほうが多いので、それは小さなうさぎ君の言葉としては表現されなかったけど、20年後にこうして思い出のショットとして甦りました。
エルウッドの不思議
この日はうさぎ君はセントキルダビーチからビーチ沿いの遊歩道をずっと歩いてエルウッドのほうまで歩いたんだそうです。まさにうさぎ君が小さいときに毎日のように歩いたり自転車を乗った遊歩道です。
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そして再びこの風景に出会ったそうです。「よくこの丘から転がって遊んだなあ」親は丘の上にたっている白いタワーは百葉箱だと思っていましたが本当は何でしょう?うさぎ君は小さい頃いつもこれが何だろうと思っていたのですごく印象に残っていたんだそうです。で、写真をパチリ。やっぱり思い出が写真に反映されるんですねー。丘の上からメルボルンのシテイが大きくきれいに見えます。-うさぎ君が自分の故郷の町として小さい頃毎日眺めていた風景です。
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小さな生命への喜びと感謝
お金がなさすぎて、永住権も何年かけてもなかなか取得できず、何度も申請をあきらめて日本への帰国を考えた極度に不安だった日々。自分たちの能力どころか、存在まで否定されているように感じたつらい日々でした。けれど、それでも、小さな命が私たちのもとへやってきて、日々の小さな喜びに何とか感謝しよう、子供のために楽しいと思える時間にしよう、そう思って懸命に頑張っていたあの頃。うさぎ君の写真を見た時、ああ、そんな親の思いは、ちゃんと小さいうさぎ君も感じていてくれたんだなあと思うことができました。だから、またこんな素敵なセントキルダの風景に出会うことができたのです。思い出という名のフォトフレームに入った素敵な風景でした。
うさぎ君、写真をシェアしてくれてありがとさん。
今回の思い出フォトフレームいかがだったでしょうか?今を頑張っているママやパパたち、そして今まで頑張ってきたパパやママたちの心が、このブログを読んで少しでも「ほっこり」し、あなた自身に「感謝状」を贈ってみようかな、なんて気持ちになってもらえれば嬉しいです。そして その感謝状を持って、あなたの住む町の風景、あなたの心の風景、そして人生の思い出の風景を、もう一度訪ねてみてはいかがでしょうか?きっと素敵な旅になります:)
セントキルダ(St Kilda Beach)からブライトン(Brighton)までの遊歩道のことを正式名称でSt Kilda Foreshore trail というそうです。途中、マリナーで色とりどりのボートを見たり、公園で遊んだり、砂浜に出てみたり、売店で一休みしてシテイを眺めたり カフェでランチしたりと、本当に盛りだくさんの散歩を楽しめます。詳しい情報は公式サイトのこちらからどうぞ ⇒
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