メルボルンのくろねこ先生とプロジェクト学習

皆さん、ようこそ オーストラリア幼稚園体験記へ!オーストラリアはメルボルンで30年近く幼稚園教師をやっているくろねこ先生です。

メルボルンは秋も深まり、幼稚園では2学期を迎えました。私は35人ほどの幼稚園のクラスを教えていますが、それを5つのグループに分けて ”少人数制のグループのプロジェクト学習”を導入しています。「ええ、幼稚園でグループ学習なんてできるの?なんて言う人もいるかもしれませんが、そうなんです、幼稚園児も大いにグループプロジェクトを楽しむことができるんです。あんまり楽しいので、子供たちとの日々のプロジェクト体験を他の方々ともぜひシェアしたいと思い、新学期が始まるこの時期にぜひブログでシェアしたいと思い立ってこのシリーズを始めました。できれば継続的に読んでいただいて、ぜひ私と子どもたちの学習の旅の楽しさを共に感じていただければと思います。そして、あなたがもし保育士さんだったり小学校の先生だったりしたら、何かお役に立てることを感じ取っていただけるかもしれません。ちなみに私の経歴やプロジェクト学習の導入とは何ぞや、また、そのペダゴジカルドキュメンテーションについてのやり方などについても記事を書いていますので、ぜひ他の記事ものぞいてみてくださいね。

幼稚園プロジェクト学習の記録とペダゴジカルドキュメンテーション

これから このシリーズでシェアしてゆく「プロジェクト学習の旅」の主人公になるのは、5つあるグループの中から「黄色のグループ」の子供たちです。このグループは毎週木曜日の朝にグループプロジェクトのセッションがあります。毎週50分ほどのセッションで子供たちは毎回グループの集まりを大変楽しみにしています。ここでシェアするグループ学習記録は、毎回私によってオンラインプラットフォームに記録され、子供の親たちにシェアされますので、基本的に親へ語り掛ける形になっていることが多いです。が、本当は私が子供たちの学習記録を残すために書いています。毎週の記録を残すことで次の週の展開を予想し、それをベースに次週の学習計画を立てます。それを親たちが読むわけですから、親たちも私と子供たちと一緒に学習の旅を楽しむことができるわけです。また、この日誌は子どもたちが見返したりもしますので、子供たち自身の学習の旅を手伝ってもいるのです。つまり、この日誌はペダゴジカルドキュメンテーションの大きな柱となっているわけです。

補足になりまが、記事のなかで頻繫に「写真を見てくださいね」と書いていますが、これは読み手、つまり親たちのことですが、にオンラインプラットフォームの記事に添付した写真を見るように促しているためです。写真は、話し合いの記録の含めて子供たちの顔や名前が出ていますのでここに添付するとこはできませんが、記録から子供たちの活発な活動を感じ取っていていただけると思います。

子どもの声を聴く子供が主体のプロジェクト学習実例

では、はじめの日誌を開きましょう。これは2026年の5月7日木曜日の実践記録です。2学期が始まって3回目のグループセッションの様子です。この全ての記録はくろねこ先生の教室からのリアルな実践記録ですが、ここに出てくるすべての名前は仮名です。また原文はすべて英語で、これは翻訳したものになります。

イエローグループのセッション  (2学期3週目)

今日の学習体験1.イエローグループの冒険物語絵本

(ちょっと補足;新学期が始まって「お話し冒険」プログラムも始まりました。みんなで主人公を決めて、その主人公の冒険の話を、順番に家に持って帰って1ページづつ書き加えていく、というものです。イエローグループの子供たちのお話はバブルスとロックという宇宙人のお話です。)


今日は、まずはみんなで冒険物語絵本を読み返しました。アル、持ってきてくれてありがとう!(私が独り言を言いながらイエローグループの絵本を探していたら、アルビーが不思議そうな顔で私を見て、突然「あ、忘れてた!」と言って、慌ててカバンから絵本を取り出してきたので笑っちゃいました!くろねこ先生は前回誰が絵本を持って行ったか覚えていなかったので、アルが自分で気が付いてくれてよかった!…でも…しまった、絵本の写真を撮り忘れた!アルは新しいページにこんなお話を書いてくれました。「ロックは『大人の宇宙人』で、バブルスは『赤ちゃんの宇宙人』です。ロックとバブルスは月の公園に行きました!」。さて、私たちの絵本はこんどミアに渡りました!来週彼女のページを見るのが楽しみです!(学習経験;読み書き能力、コミュニケーション能力、自信、微細運動能力、想像力、協調性)

今日の学習体験2 ~今学期は何をしようか?の話し合い
イエローグループは先週今学期に何をしたいか、話し合いを始めました!写真の「話し合いの記録」を見てください!ジャックの発言をきっかけに、会話が盛り上がったのがわかりますね!「ビーチに行きたい!」という彼の言葉から、イエローグループの会話は「いろいろな種類の遊び場への遠足」へと発展しました。今日のオリエンテーションでは、私が子どもたちを想像力豊かな遠足に連れて行くことにしました!子どもたちは「荷物を詰めて」「車に乗り込みました」(私が運転する車に、みんな一列になってついて行きました)。子どもたちは素晴らしい協力ぶりを見せてくれました!車での冒険は、ビーチ、プレイセンター、遊び場、そして忍者パークへと続きました(センター内を冒険ごっこしながら回りました)。お子さんに、私たちの冒険がどうだったか聞いてみてください! – 遊びに夢中になっていたので、写真は撮れませんでした。ごめんなさい。

経験と学びの分析
イエローグループはメンバーが減りましたが、話し合いへの参加度が明らかに高まったことが分かります。ジャックの発言がアイデアのきっかけとなり、会話が活発になりました。子どもたちはチームの一員として自信を深めています。センター内を散策している時、子どもたちが協力して歩く様子が印象的でしした。これから子どもたちと一緒に、どんなことを決めてどんな冒険に出るかいくか、自信を持って進めていけると思います。(学習体験;社会性の発達、協調性、想像力、コミュニケーション能力 ― 自分の考えを表現する能力)

今後の計画
今後の方向性には様々な選択肢があります。じっくり話し合って、最適な方向性を見つけてゆきます。

考えられる方向性(選択肢)

  • 地域内、あるいは世界、オーストラリアなど、行きたい場所をもっと調べて見つける。そして旅行ガイドを作る!
  • 実際に遊び場を訪れる計画を立てる(調査、リスクアセスメント、目的地マップの作成など)
  • アドベンチャーマップを作成する(各アドベンチャースポットについて調査し、どんな場所か調べて作成するなど)
  • その他、来週までに思いついたことをお伝えします!

こんなお話もあるよ!

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