メルボルンのくろねこ先生

2026年5月22日 21:30

少人数制の幼稚園プロジェクト学習

この記事は毎週更新中です。初めにはじめて記事を見てくれた方にちょっとバックグラウンドのご紹介です。前回の記事を読んでくださっている方は初めのパラグラフはとばしてくださいね。

皆さん、ようこそ オーストラリア幼稚園体験記へ!オーストラリアはメルボルンで30年近く幼稚園教師をやっているくろねこです。メルボルンの幼稚園は2学期。私は35人ほどの幼稚園のクラスを教えていますが、それを5つのグループに分けて ”少人数制のグループのプロジェクト学習”を導入しています。この記事では「ひまわりグループ」の学習体験の記録を、原文の英語から日本語に訳したものを毎週ご紹介しています。また、この記録は親たちとシェアしていますので親に語り掛けるように記されています。また、所々に「写真を見て」とありますが、プライバシーの関係でここには掲載できませんが、記録から子供たちの生き生きした様子を感じ取っていただけると思います。前回の記事も含めて、このシリーズのもう少し詳しい説明はこちらをタップ!

メルボルンのくろねこ先生とEarth Children Blog

ちなみに私の経歴や30年間のメルボルンでの幼稚園教師体験記、プロジェクト学習の導入とは何ぞや、また、そのペダゴジカルドキュメンテーションについてのやり方などについて、多く記事を書いていますので、ぜひぞいてみてくださいね。

さあ、メルボルンの幼稚園で繰り広げられる子供が主体の学びの旅の体験記、続きを見てみましょう!

幼稚園プロジェクトひまわりグループ学びの旅2学期第5週(26’/5/21)「メルボルンの地図作ってみようか?」

今日のお話
今日のはとても難しい話し合いでした。
今の私の目標は、グループの旅の最初の方向性を決めることです。グループが自分たちにとって「大切な」何かを発見する旅を始めるための方法を模索しています。これはグループの年間主要プロジェクトとなるので、ここで失敗は許されません…しかし、今日の話し合いは難航しました。

先週、私はすでに迷っていて、今後の計画を立てることができませんでした。しかし、今朝、ふと思いついたことがあり、試してみることにしました。

ここ数週間の話し合いの中で、ひまわりグループは「シティでいろいろなものを見に行きたい」という点に興味を示していました。そこで、まずは自分たちのシティの名前を知ることが重要だと考えました。「ビクトリア州」の大きな写真集を見たり、YouTubeでシティの路面電車の動画を見たりしながら、街の名前について話し合いました。すると、子どもたちはついに「メルボルン!」と答えてくれました。今朝ふと思いついたので、子どもたちにこう提案しました。「お母さんやお父さんに街へ連れて行ってもらって、街でどんな楽しいことがあるか探してみて…それからメルボルンの地図を作ってみよう!そうすれば、みんながメルボルンの街にどんな楽しいことがあるかを知ることができるよ!」

でも、話がここまで来た時には、子どもたちはもう気が散っていました。というのも、メインの話し合いの前に、お話し冒険プログラムでジョンが書いたページを読んでみたり、園の中をグループで冒険したりしていたからです(もうすぐ始まる遠足のちょっとした練習)。それが子どもたちが集中できなかった理由かもしれませんが、それでもやっぱりエンゲージメントが足りなかったように思います。今日の話し合いをもう少し振り返ってみました。

振り返りと学習分析 – くろねこ先生のマインドマップ
子どもたちの反応やプロジェクトの開始を急ぎすぎたのかもしれません。メルボルンは私たちの故郷なので、対象にすべきだと思いました。しかし、子どもたちに感想を聞いてみると、路面電車を見たことがない子も半数ほどいて、シティに行ったの経験があまりないようでした。このことから、今朝思いついた計画を再考する必要性を感じました。子どもたちがメルボルンの街についてあまり知識がないのに、街を探検しても意味がないのかもしれません。

先週の話し合いは非常に有意義で、「シティに行って楽しいものをたくさん見つけたい」と言っていた子どもたちの声に、私は今もなお応えたいと思っています。だけど、子どもたちが実際に街を訪れ、調査を行うということについても現実味がない気がします。子どもたちがシティがどんな場所なのかを知らないのであれば、実際に訪れることは不可欠で、それがなければ、プロジェクトは「現実味を帯びない」ものになってしまいます。

第3週の自分の「学習の旅の候補」のメモを見返すと、「旅行ガイド」や「冒険マップの作成」などと書いてあります。。…しかし、これもただの「リサーチ活動」だけで実現させなきゃいけないものであり、現在サークルになって座ることさえ難しいひまわりグループにとって、本当に魅力的な経験になるとは思えません。

今後の計画
さて…どうしましょうか?
話し合いにさらに一日を費やすのは少し気がかりですが、もう一度「子どもたちの声に耳を傾ける」ことにしました。ただし、話し合いはこれまで話し合った内容を反映させる必要があります。今回は、「輪になって話し合うスタイル」は一旦お休みします。子どもたちを想像力豊かな「路面電車の旅」(Mykyカードを使います)に誘います。旅に出る前に、どこへ行って何を見たいか話し合います。今回は、行き先を1ヶ所だけ決めます(動物園や水族館など、前回の話し合いを参考にします)。そして、想像力を生かした劇遊びを通して、子どもたちにその場所についてあまり知らないことに気づかせ、それをリサーチプロジェクトへと発展させていきます。うまくいけば、その特別な場所についての情報を他の人と共有することを目的とした、リサーチに基づいた創造的プロジェクトへと進んでグループで取り組むことができます。

うまくいけば、ひまわりグループは他の人と情報を共有するための効果的なコミュニケーションを練習する絶好の機会を得ると同時に、他の多くの学習経験ができます。
さあ、どうなるでしょう!

私たちの冒険本 – ジョンが今週新しいストーリーを追加してくれました(ありがとう!)。写真は来週アップロードします:) 私たちの本はテディに渡されました!

次回をお楽しみに!

…ということで、今週はあまり手ごたえがなく終わってしまった。。。ような気がしますが本当は違います。こういう教師の深い考察は、特に初めのプロジェクトのテーマを決める段階は、かなり大切です。しかしあまりもたもたはしていられません。来週は手ごたえがあるように祈りつつ、今日はこのへんで。。。

こんなお話もあるよ!

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